ハンガリーの魅力
一度は訪れたい中欧の国ハンガリー、その8つの魅力をご紹介しましょう。
一度は訪れたい中欧の国ハンガリー、その8つの魅力をご紹介しましょう。
1 ハンガリー人(マジャル人)はアジア系。民族移動でヨーロッパへ。
2 波乱万丈の2000年の歴史。
3 祖先は勇猛果敢な遊牧騎馬民族。
4 人懐っこいハンガリー人のホスピタリティは世界的に有名。
5 日本人の口にも合う洗練されたハンガリー料理とワイン。
6 リスト、コダーイ、バルトークなど世界的音楽家を育んだ音楽の国。
7 温泉文化の国。首都ブダペストは100ヶ所以上の源泉に恵まれた温泉都市。
8 北海道と同じくらいの小さな国に、世界遺産指定地区が10ヶ所も。
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世界的に有名な磁器の里ヘレンド磁器工場で、磁器作りを体験してみませんか。工房で働く磁器形成師の指導で華麗なバラの花を形作ってみるプログラムや、絵付師の指導でヘレンド磁器独自の絵柄を描く水彩画教室が人気を呼んでいます。
海外を訪れたら一度は尋ねてみたい地元の市場。普通のハンガリー人は、何を食べているのでしょう。そんな好奇心を満たしてくれるのが中央市場見学ツアーです。外から見るとクラシックな味わいが官庁か駅舎かと見まごう建物も、中に入ると広々とした2階建ての市場。色とりどりの新鮮な野菜や果物で溢れかえり、買い物客で大賑わい。お隣は、今は経済大学となった旧中央税関。かつては水運業で栄えたブダペスト。ドナウ河で運ばれてきた商品は、ここで通関手続きをし、そのまま隣接する市場に運ばれたそうです。日本では見られない珍しい野菜や果物も売られています。活気に満ちた中央市場で、ブダペストっ子と同じように、ハンガリー名産の パプリカや蜂蜜、ジャムなどの買い物を楽しんでみませんか。季節感溢れる土地の珍しい野菜や果物、ハーブなど、新しい発見が待っています。
王城の丘から対岸のドナウ河畔を望むとすぐに目に留まる優雅で壮麗な建造物が、ハンガリーが誇る国会議事堂です。建造以来100有余年、ブダペストのシンボルとして、滔滔と流れるドナウの川面にネオゴシック様式の優美な姿を映してきました。設計はシュティンドル・イムレ。建設は1885年から1904年にかけて。黄金の輝きも眩しい絢爛豪華な内部は、専属ガイドによるツアーで見学可能です。議事堂の建設には、ハンガリーを代表する著名な建築家、画家、彫刻家、職人が参加し、ハンガリー国家の威信をかけ、贅を尽くして建設されました。当時のハンガリーの芸術水準の高さを示しています。世界一美しいと言われるハンガリーの国会議事堂を是非ご覧ください。
ヴィシェグラードから眺めるドナウ川と山々が出会うドナウ川の曲がり角の素晴らしい景色。
ブダペストの西、果てしなく広がるハンガリー小平原を車で走ると、遠方に小高い丘が見えてきます。「パンノニアの聖なる丘」と名づけられたこの丘に近づくと、1000年以上も前に建てられた由緒ある修道院の、威風堂々たる姿が浮かびあがってきます。ハンガリー建国に先立つ10世紀、ベネディクト修道会が建てた教会が修道院の前身です。激動の歴史のなかで、焼失したり破壊されたりし、増改築を重ねてきたため、さまざまな建築様式が渾然一体となって残っています。修道院内には、華麗な壁画や聖像のほか、30万冊以上の蔵書を所蔵する修道院付属図書館があります。図書館には1055年の日付がある、ハンガリー語で書かれた最古の文書が保管されています。
ティサ湖は、1973年から1980年にかけて作られたハンガリーで2番目に大きい人工湖です。水浴、サイクリング、釣り、狩猟、バードウオッチングと様々な楽しみ方があります。ここでは、ハンガリーで見られる野鳥380種のうち200種が観察されています。湖の北部及び中部はエコツーリズムや釣りに適しており、南部はアクティブなマリンスポーツの中心地です。湖では、おもにナマズ、カワカマスなどを釣ることができます。湖の周囲には洪水防止のために堤防が築かれており、その上に快適なサイクリングロードが整備されています。岸辺ちかくまで迫った森には、イノシシ、うさぎ、キジなど狩猟に適した野生動物が多く棲息しています。湖周辺の美しい景観は、風景写真の撮影にも適しています。
世界の特選ワインコレクションに必ず入るトカイワイン。その産地がハンガリー北東部にあるトカイ地方です。ハンガリー人は子供のころからトカイの名を聞いて育ってきました。「神がトカイの葡萄の枝に神酒を注いで下さった」とハンガリー国歌「賛称」に歌われているからです。フランスの太陽王ルイ14世は、トカイワインを「王様のワインにして、ワインの王様」と褒め称えました。白ワインの王様トカイアスーは、昔から世界の王侯貴族に愛されてきたワインの名品です。
フェルトゥー湖は、ハンガリーとオーストリアの両国にまたがる湖で、湖の3分の2はオーストリア側のノイジードラーゼ湖とよばれます。2001年に、湖全体とその周辺の文化的景観が世界遺産に指定されました。ユーラシア大陸で最も西に位置し、ヨーロッパ大陸最大の塩水湖でもあります。周辺部は、8000年前から様々な文化が行き交い、伝統的な民家や18世紀から19世紀にかけて建てられた宮殿が観光名所となっています。特に、野鳥の楽園フェルトゥー・ハンシャーグ国立公園、フェルトゥーラーコシュの石切り場、フェルトゥードにあるエステルハージ宮殿、ナジツェンクにあるセーチェニ宮殿が見どころです。
ローマ時代、ソピアネと呼ばれていたペーチュにある4世紀の初期キリスト教地下墓所遺跡は、2000年に世界遺産に指定されました。発掘された遺跡は、後期ローマ時代の初期キリスト教埋葬建築と、宗教壁画を残す貴重な文化財です。今日のヨーロッパ文化の源となっている初期キリスト教徒の信仰と埋葬習慣を物語っています。民族大移動時代の初期キリスト教建築がこれだけ良い保存状態で残っているのは、ローマ以外ではここペーチュだけです。
見渡す限り何もない、地平線の果てまで続く草原。視界をさえぎるものといえば、ところどころにこんもり茂る潅木、草原にぽつんと立つつるべ井戸か、1軒の小屋。それが、1999年にユネスコの世界遺産に指定されたヨーロッパ最大の草原、ホルトバージュ国立公園です。森林伐採によって出来た草原ではありません。2000年にわたって、人間が、自然に手を加えることなく、自然と調和して生きてきた世界です。
自然を活かした人々の生活の中で、様々な動植物の世界が保存されてきました。ホルトバージと言えば、ハンガリー原産の灰色牛やラツカ羊、コレステロールのないマンガリツァ豚、ノニウス馬で有名ですが、そのほか、野鳥の宝庫としても世界的に知られています。これまで342種類の野鳥がここで観察されました。大空に舞う鶴と野鴨の群れの美しさは、たとえようもないほどです。
ハンガリー北部、スロバキアとの国境地帯にひろがる広大なカルスト地帯。その一角にヨーロッパ最大の鍾乳洞、アッグテレク鍾乳洞があります。1995年に世界遺産に指定されたハンガリー唯一の自然遺産。この一帯には、現在全部で712の鍾乳洞の存在が知られていますが、そのうちハンガリー側に入り口のある鍾乳洞の数は273です。鍾乳洞は、約200万年前に形成され始めたと言われています。最長のバラドラ洞窟など、いくつかの洞窟はガイド付きのツアーで見学することができます。バラドラ洞窟は優れた音響効果でも知られており、そこで開かれるクラシックコンサートは、一味ちがったハンガリーの旅の思い出となることでしょう。
ブダペストから北東に約90キロの山間にある美しい村。このあたり一帯はパローツ人と呼ばれる人々が暮らしています。17世紀から18世紀にかけて出来上がった古村落には、おとぎ話の世界から出てきたような伝統的な民家や教会が石畳の通りをはさんで連なっています。ここは生きた博物館。今でも村人たちはこうした昔ながらの民家で暮らし、四季折々の行事を守り続けています。カラフルな民族衣装を着た女性たちに会えるのも、この村の特徴。本場のパローツスープと復活祭の行事がおすすめです。
ハンガリーの首都ブダペストは、雄大なドナウ川が街の中央部を横切る素晴らしい景観と美しい街並みで、「ドナウの真珠」と、たたえられてきました。ドナウ川を挟んで西側はなだらかな丘の続く丘陵地帯のブダ地区、対岸の左岸は平坦なペスト地区と、変化に富んだ地形からなっています。
市の中心部、ドナウ川の両岸はユネスコの世界遺産に指定されているだけあり、その見事な景観は、息を呑むほどの美しさです。ブダ側は、ブダの王宮やゲレールト丘が河畔に沿って連なっています。対岸のペスト河畔には、これまた優雅な姿を見せる国会議事堂や、アールヌーボー様式の建築物が河畔にずらりと並んでいます。そして、それに花を添えるかのようにドナウ川に架かる優美なくさり橋が、ドナウ河畔の景観を一枚の絵のような美しさに仕立てています。
ブダペストは、昔から温泉都市としても知られてきました。ブダペスト温泉めぐりもまた、ブダペスト観光の大きな楽しみのひとつとなっています。
一度訪れたら、もう一度訪れたくなる街。いつ訪れても何かしら新しい発見のある街。それがブダペストです。四季折々の多彩な魅力をお楽しみください。
ハンガリーを代表する格式の高い老舗レストラン。市民公園内の一角にある建物は、1894年に完成した歴史の香り漂う優雅な折衷様式。店内はゆったりとした落ち着いた空間で、まるで時が止まったよう。老舗の名に恥じない上品な味と一流のサービスで、ヨーロッパだけでなく海外でもよく知られたレストランです。
創業者である名シェフ、グンデル・カーロイは、すでに古典的ハンガリー料理となった数々のレシピを発明したことでも有名で、彼の著した料理書は各国語に翻訳されています。店で出されるメニューの多くが、グンデルが創作したオリジナルレシピに基づいて作られています。お勧めは、本場で味わうグンデル風クレープ。胡桃の餡子をクレープで包み、ラム酒でフランボアーズした上に、秘伝のチョコレートソースをかけた贅沢なデザートです。
ドナウ川の右側に位置しているブダ城には13世紀から王様が住んでいた王宮があります。現在建物にはナショナルギャラリーや歴史博物館、中央図書館などがあります。近くにマーチャーシュ教会や漁夫の砦が見所です。
国立オペラ座は19世紀にレネッサンス様式で建てられました。2021年まで修復が行われていますが、部分的に建物が見学できます。